個人の感想です。

酒とマンガと嵐があればだいたいしあわせ

最近読んだマンガ151115

87CLOCKERS 7 (ヤングジャンプコミックス)

87CLOCKERS 7 (ヤングジャンプコミックス)

 

奏が世界大会で優勝し、ミケの2D記録がプロに破られる。ハナはいてもたってもいられずミケの元へ戻ろうとするが、なぜかミケの傍らにはぼっさんがいて――てところで了。
3D世界大会に登場するオーバークロッカーたちが見事に変態ばっかで、さすが二ノ宮知子さんは変人を描くのがうまいなーと思っていたらほぼ実話だったとかw

 

 

遂にロレンツォ死去。世界史さっぱりで、この辺って「逆光のメディチ」と「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を読んだぐらいでしか知らないなんだけど、なんだかもう暗澹たる未来しかないような…。読み進めるのがつらくなりそう><。

 

 

昭和元禄落語心中(8) (KCx)

昭和元禄落語心中(8) (KCx)

 

助六とみよ吉の死の真相が明らかに。八雲師匠が与太に語った内容は真実じゃなかったのねー。八雲師はまだ引退を撤回しないけど、先生の説得に応じて寄席の映像化をしぶしぶ承諾。萬月さんも復帰して皆で一丸となって落語界の盛り立てようとする。

 

 

へうげもの(17) (モーニング KC)

へうげもの(17) (モーニング KC)

 

そういえば古田織部の武将としての生涯ってほとんど知らないので読んでみたかったのだ。すっごいおもしろかった!(まだ途中だけど) 序盤で本能寺の変黒幕利休説に引っかかりを覚えて躓きかけたけど、読み進めてみればそれすら納得(物語中ではね)。
徳川家康が腹芸のできない清廉潔白な理想主義者だったり、細川忠興がぽやっとした坊っちゃんだったり(玉子のほうが苛烈w)、あれれと思う人物像で登場するのに巻を重ねる毎自然に変化を遂げていくさまがすごい。けっこうな数の武将や茶人、商人等が登場するのにそれぞれおもしろく魅力的に描かれてるのもすごい。臨終の際に利長に「殴りたい…」と思わせるほどとぼけた前田利家とかもう出てくるだけで笑える。石田三成なんて明智光秀と並んで好きじゃないんだけど(秀長の死期と三成の人となりは豊臣二大たらればだよね…)、四角四面で面白みがなくて融通が効かない(人望もないw)己を開き直りつつも苦悩してたりでなんだか憎めず、処刑シーンは胸が痛んだ。(ほかの物語ではだいたい喝采をあげてるw)
戦国の有名逸話がこれでもかとてんこ盛りに描かれててそれもたのしい。小早川秀秋の裏切り(へうげものでは織部がきっかけに関与してる)が一番好き。まじで腹抱えて笑った。平蜘蛛とか酒井忠次の海老すくいとか伝承だけで想像するのも難しいような事象が絵になってるのもおもしろかった。
さて17巻は関が原後、豊徳合体を目指す織部と数寄武将たちは茶々と家康を引き合わせることに成功するが…というところ。
豊徳合体って公武合体を意識してのネーミングなんだろうけど、和宮は降嫁に際して織部と縁の深い武家茶道に入門されるんだよね。そういう伏線もあるのかなー。